東風無厚薄、随例至衡門

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 新年あけましておめでとうございます。

 今年はトビリシで新年を迎えました。

 粛々とした除夜の鐘の音の代わりに、かまびすしさの限りを尽くした花火の爆ぜる轟音に包まれながら、いつしかやってきた2017年を祝っています。



 よく年をとると時間が加速度的に進んでいく、などと言われますが、

 ここ数年、とりわけここ数週間は時間が亀のごとく遅々として進んでくれません笑。

 オペラ劇場がリニューアルオープンしたのも2016年の2月のことで、また1年と経っておらず、それからというもの、時間という時間が僕の足元にへばりついているようです笑。

 先日の投稿からの1週間ですら、数ヶ月のように感じる牛歩の日々でした。スペインツアーの疲労とトビリシの寒気が祟ったのか、高熱で寝込む団員も多く、本番初日は急遽ボリショイバレエ団のプリンシパル、マリア・アレクサンドロワさんを主役に迎えて上演しました。アレクサンドロワさんのprofessionalismに圧倒されつつ1公演4回の衣装替えをなんとかこなし、大晦日の昨日は芸術監督じきじきのクラスレッスンを受けて、年内最後の仕事を終えました。

『ドン・キホーテ』終演後

 そして元日と明日の2連休が済んだら、3日からまた仕事です。

 普段は週1の休みしかもらっていないので、2連休というだけでだいぶ違和感があります。

 1月は1週目から『くるみ割り人形』の舞台があり、ほかにも新作のリハーサルなどがぎっしり詰まっているようです。

 また、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、3月には芸術監督アナニアシヴィリさんのガラ公演が東京で予定されています。自分を含め、バレエ団のどのダンサーが参加するかは神のみぞ知る、という塩梅なのですが、大半のチケットはすでに売り切れてしまっているという噂を耳にしたので、一応予告しておきます。普段バレエを目にする機会のないみなさんは、ぜひ!


 ・・・とこうするうちに元日も終わろうとしています。今日はマージナリア第7号の編集にやっとケリがついたところで店じまいです。明日はマージナリアもバレエもない休日ということで、ひさかたぶりに自宅にも劇場にも籠らない、正月らしい一日が過ごせそうです。




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