昼休みを持たない鷲見ゆうまと、彼の修行の年

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 昨日ようやく今シーズン最後の『くるみ割り人形』が終わりました。
中国の踊り

 計13回の公演でしたが、ほぼ2ヶ月にわたって長々とゲネ(general rehearsal)と公演を繰り返してきたので、もうこりごりです笑。

 バレエ団は2月初旬にキリアン作品などを含むコンテンポラリーダンスの舞台、そして中旬にはバランシン・プログラムを予定しています。いずれも自分の出る作品はほとんどありませんが、代役控えでスタジオに詰めている時間が長く、なかなか家に帰れない日々が続いています笑。

 家に帰る時間が遅くなるのはともかく、昼食をとる時間もないスケジュールはどうにかしてほしいものですが・・・

* * *

さて、先日ついに新論説集「マージナリア」第7号が出版されました。僕も現物はまだ受け取っていないのですが、これまでとは全く異なるマージナリアを作れたと思います。勝手ながら友人の撮ってくれた写真をシェアします^^;

第7号表紙

対談「遊び/物語/プロセス」


"To play" in your language

Play is a synonym of Pray

無限の余白注


 今回は「遊び」をテーマに設定していたので、アマながら編集部一同できるだけぶっ飛んだ紙面づくりを目指しました。

 冊子を開くと無意味に現れるアナグラム、まるで気の抜けた「へのへの目次」、そうかと思えばタルムード風なページや和本のような紙面の『論語註』・・・キリがないほどのランダム仕様ですw。
 そうかと思えば「遊び」という概念について取り組んだマジメこの上ない対談や国際交流企画もあり、読みごたえは十分だと思います。無論、軽い気持ちで読める戯曲のページ「Play your discipline.」などもあり、バラエティの広さも健在です。
 
 そして表紙と裏表紙は藝大で同期だった作家・室井悠輔君に(いろいろ無理を言って)作ってもらいました。特別号にも室井君の作品が掲載されています。第7号・特別号のどちらも通販で買えるようになったので、ぜひお気軽に注文してみてください。

通販サイト: https://marginaliasp.thebase.in/

* * *

 ところで、マージナリアにあてがわれていた時間は今どう使われているのか、というと

 大概リハ―サルのために消滅しています笑。。。

 それでも週に1度の休日や平日夜のわずかな時間を利用して取り組んでいることが3つあります。

 「英語」・「解剖学」・「記述論精読」がその3つです。

 英語はとにかく毎日読んだり聴いたりの繰り返しです。徒歩20分ほどのジョークのような通勤時間に英米のニュースを聴き、机に向かう時間があればジャンルを問わず様々な記事の要約・メモなどを英語で取るようにしています。ジョージア(グルジア)語やロシア語の勉強をしたい気持ちも山々ですが、当面は高校~大学の学部1、2年の扱うような話題全てを英語で読み通すことが目標です。

 解剖学は言わずもがな、ダンサーとして必要な知識です。最近愛用しているのがこちらのアプリ「Muscle premium」です。
 このアプリ、本を1冊買うのと同じ値段しますが、骨や筋肉の3次元的なイメージを掴むのに大変役立っています。実際に体を動かすアスリートやダンサーほど、有効に活用できるツールなのではないでしょうか。
 
 3つめの記述論というのは、高校時代お世話になった語学教室の恩師が20年以上前に書かれたテクスト(それ自体/そのよすがとなる理論)のことです。大学受験のことなど全く頭になかった当時の自分^^;は、英語をはじめ、ラテン語や江戸思想史など高等教育の範疇を超えた授業を週2回ほど受けに行っていました。高校時代からマージナリアの活動を全面的に支援していただいており、この語学教室なくしてマージナリアは生まれなかったと言っても過言ではありません。
記述論のテクスト

 その語学教室の創立20周年を記念した文集のために、恐れ多くも「記述論」に関する文章を書くことにしたので、ここしばらくは記述論精読に時間を費や(そうと)している、というわけです。うまく書きおおせるかどうかわかりませんが、いずれこちらのブログにも文章を転載できればと思います。

 他にもちょいちょいとやっていることはありますが、大方バレエダンサー鷲見雄馬の生活はこんな調子です。これがバレエダンサーの典型的な生活と言えるのかは、はなはだ疑問ですが・・・笑





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